(33) バレストレイン試験
概要
バレストレイン試験(Varestraint:可変拘束試験)は、高温時に発生する溶接割れ感受性を調べる試験の一つです。この試験は、ティグ溶接トーチで溶融中の試験板に瞬間的に曲げ変形を加えて溶融ビードに高温割れを強制的に発生させる試験であり、凝固割れ、再加熱による液化割れを区分して評価できます。溶接材料の耐割れ性比較や溶接条件の選定に用いられますが、ジグの曲げ半径(ひずみ量)を変えたり試験片の割れ温度域を測定することで、割れを定量的に評価することができます。
適用対象
- 炭素鋼、特殊鋼(低合金鋼、ステンレス鋼など)の溶接部(溶接金属および溶接熱影響部)
- 非鉄金属(ニッケル合金など)の溶接部
試験項目
- 溶接部の高温割れ感受性
適用例
- オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属の高温割れ感受性調査
- ニッケル合金溶接金属の高温割れ感受性調査
- 炭素鋼溶接金属の高温割れ感受性調査

[バレストレイン試験の概要]

[バレストレイン試験機]

[炭素鋼サブマージアーク溶接金属の凝固割れ脆化特性]
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