(41) 溶接シミュレーション例-2
(薄板のマグ溶接継手の残留応力特性)

概要

○自動車業界で多用される薄鋼板の重ねすみ肉溶接継手は、疲労強度の向上に対するニーズが大きいです。ここでは、疲労強度改善を目的として、低変態温度溶材「MM-1HS」を用いた場合の残留応力特性について、実測・解析の両面から検証しました。
○疲労強度に影響する止端部表面の残留応力は、「MM-1HS」を用いた場合、薄鋼板用軟鋼ソリッドワイヤ「MIX-1TS」を用いた場合に比べ、より強い圧縮応力となることを把握しました。また、FEM解析から、「MM-1HS」では溶接金属内部の広範囲に渡って大きな圧縮応力を持つことが分かりました。
○本研究は、(株)神戸製鋼所 溶接事業部門 技術センター 溶接開発部、大阪大学との共同研究です。

解析モデル(重ねすみ肉溶接)

[解析モデル(重ねすみ肉溶接)]

止端部表面の残留応力(X線回折法)

[止端部表面の残留応力(X線回折法)]


 

 

実測と解析の比較(溶接線直角方向)

[実測と解析の比較(溶接線直角方向)]

溶接金属断面の残留応力分布(FEM解析)

[溶接金属断面の残留応力分布(FEM解析)]


 

 

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