(12) 硬さ試験
概要
硬さ試験は、対象とする試験片表面にダイヤモンドなどの圧子を押し込み、試験片にくぼみをつけた時のくぼみの対角長さ(面積)や深さから計算で硬さ値を求める試験です。硬さ試験は、汎用的で比較的簡単に行うことができ、得られた測定値から、素材や溶接部等の諸性能、例えば、引張強さ、耐割れ性、耐摩耗性、切削性などを推測することが可能です。簡単な割には極めて有益な情報が得られる試験方法であり、材料調査には欠かせない試験のひとつとなっています。
適用対象
- 金属材料全般
- プラスチック
試験項目
- ビッカース硬さ試験(HV)、ロックウェル硬さ試験(HR)、ブリネル硬さ試験(HB)
適用例
- 硬さが規定されているJIS鋼材の品質管理試験
- 炭素鋼系において、サイズや形状の関係上引張試験ができない場合の代替え試験
- 鋼材の熱処理条件の適否判定
- 溶接部材における母材、熱影響部、溶接金属の硬さ分布測定による溶接施工条件の判定
- 浸炭や窒化層等の表面硬化層深さ測定試験
- 機械構造物の損傷調査で、損傷箇所周辺の硬さ測定による材質異常の有無調査
保有機器の主な仕様
- ビッカース硬さ試験機
- 試験力;0.09807~490.3 N
- ロックウェル硬さ試験機
- 試験力;JISに記載されている試験のすべて
- ブリネル硬さ試験機
- 試験力;4.903~29.42 kN (圧子:10 mm)
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