(13) 土砂摩耗試験
概要
土砂摩耗試験は、摩耗現象の中でひっかき摩耗(アブレージョン)と呼ばれる硬い突起や異物によって表面が削り取られる摩耗現象を調べる試験です。具体的には、試験片と回転しているゴム輪の接触面に一定量のけい砂を流し込んで試験片の表面が削り取られた分の質量(摩耗減量)やその表面状態を測定・観察します。プラスチックのように摩耗しやすい材料は摩耗減量が大きく、工具鋼などの耐摩耗材は摩耗減量が小さく測定されます。
適用対象
- 金属材料全般
- セラミックス
試験項目
- 摩耗減量の測定、表面状態の観察
適用例
- 粉砕機用硬化肉盛溶接金属の性能評価試験
- 耐摩耗性表面処理の最適表面処理条件を選定するための性能評価試験
- 18 %Cr鋳鉄の耐摩耗性調査
- 高マンガン鋼鋳鋼品の耐摩耗調査
保有機器の主な仕様
- 試験片サイズ
- 12.5 mm厚×25.0 mm幅×75.0 mm長 (厚さは3.2~15 mmの範囲が可能)
(ASTM G65に準ずる)
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