(23) 変態点測定
概要
金属材料(特に鋼)は、加熱温度によって結晶構造が変化し、膨張したり収縮したりします。同じ物質がある温度を境に結晶構造を変えることを相変態といい、その温度を相変態点といいます。変態点測定装置は、不活性ガス中あるいは真空中で試料を様々な速度で加熱・冷却し、試料の膨張・収縮を検出して、温度の関数として測定するものです。
当社の保有機器では、①高速な加熱・冷却、②熱処理から連続したサブゼロ処理、ができます。
適用対象
- 金属材料全般
測定項目
- 熱膨張測定
- 変態点解析
- 線膨張係数測定
- 連続冷却変態曲線(CCT図)および等温変態曲線(TTT図)の作成
適用例
- 鋼材、線材および溶接金属の変態点解析
- 耐熱鋼溶接金属のCCT図およびTTT図の作成
- 鋼材および線材の熱処理シミュレーション(含む、サブゼロ処理)
- 炭素鋼の溶接熱サイクル再現試験
保有機器の主な仕様
- 加熱方式 :超高温赤外線イメージ加熱
- 加熱・冷却性能:最高加熱温度1350 ℃、制御加熱70 ℃/s以上、制御冷却60 ℃/s以上
- サブゼロ処理 :~-100℃
- 試験片サイズ :3 mmφ×10 mm長さ
- 関連機器 :水焼入れ(WQ)装置

[耐熱鋼溶接金属の変態点解析]

[溶接金属のCCT図例】
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